商品情報にスキップ
1 2

NIKONIKODIY

N324 | 水彩画 | 夜光石*ガラス | 13×13 |

N324 | 水彩画 | 夜光石*ガラス | 13×13 |

通常価格 ¥799
通常価格 ¥799 セール価格 ¥799
セール 売り切れ
Size

水彩の罠とニコニコ社の5人

プロローグ:呪われた筆
ある日、ニコニコ社に差出人不明の小包が届いた。中には古びた水彩筆と手紙が入っていた。

「この筆を使い、水彩画を完成させてください。完成した瞬間、すべてが明らかになります。」

その夜、社員のしなの、ニコル、オアシス、モーワン、イチは、手紙の奇妙さに戸惑いながらも、筆の魅力に惹かれるようにして集まった。

「これ、ただの悪ふざけじゃないのか?」モーワンが疑うように言ったが、ニコルが言葉を遮った。
「違う…この筆、私が小さい頃に大事にしていたものとそっくりだ。」

するとイチも思い出したように言った。
「俺も似たような筆を持ってた気がする。でも、ある日突然消えたんだ。」

全員の胸に奇妙な既視感が湧き上がり、ついに筆を試してみることになった。

第一章:呪いのキャンバス
筆を手にした瞬間、オフィスの照明が一斉に消え、代わりに不気味な青白い光が辺りを包み込んだ。机の上にはいつの間にか真っ白なキャンバスが置かれている。

「な、なんだよこれ!」オアシスが叫ぶと、手紙が燃えるように光りながら新たな一文を浮かび上がらせた。
「全員で一枚の絵を完成させよ。ただし、描くごとに絵はあなたたちの中から“何か”を奪う。」

「冗談だろ…?」しなのが呟いたが、誰もその異様な空気から目をそらすことができなかった。そして、最初に筆を取ったのはニコルだった。

第二章:奪われた時間
ニコルが描き始めると、筆がまるで自分で動いているかのように滑らかにキャンバスを彩り出した。最初に描かれたのは、彼女自身の幼少期の家だった。しかし、筆が止まった瞬間、彼女の顔色が青ざめた。
「…私、何を描いたか覚えてない。」

それどころか、ニコルの記憶の中から、家族との思い出そのものが消えていることに気付いた。
「これ、本当に何かを奪うんだ…!」

恐怖に怯える中、次はオアシスがキャンバスに手を伸ばした。彼が描いたのは、昔飼っていた愛犬だった。だが、その瞬間、オアシスの視界が暗くなり始めた。
「俺、目が…見えない!」

第三章:終わりの絵画
次々に筆を手に取る社員たちは、キャンバスに思い出を描くたびに、大切な何かを失っていった。モーワンは声を失い、イチは体温が冷たくなっていく。

最後に残ったのはしなのだった。すでに描かれたキャンバスには、5人全員の人生の断片が重なり合い、不気味な光を放っていた。

「これで終わらせるしかない…!」
しなのが最後の一筆を描いた瞬間、キャンバスが激しく燃え上がり、真っ暗な闇がオフィス全体を飲み込んだ。

エピローグ:静寂のオフィス
翌朝、オフィスに訪れた配達員が見たものは、完全に無人の部屋と、一枚の水彩画だけだった。

その絵には、しなの、ニコル、オアシス、モーワン、イチの5人が笑顔で描かれていた。しかし、彼らの背後には巨大な影が立ち、青白い瞳が5人をじっと見つめていた――。

絵の隅には、こう記されていた。
「この物語の続きを描くのは、次の持ち主だ。」

詳細を表示する